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個人のブログ 日常の日記や詩
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個人のブログ。日常の日記や詩
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「う、うん?」
目を覚ますと部屋の布団の上で寝ていた。
「おう、めぇ覚めたか」
剣山が言った。
「うっ、わき腹が」
剣山にやられたわき腹がずきずきと痛む。
「まぁ手加減はしたから、骨まではいっちゃいねぇと思うが、少し休んででたほうがいいかもな」
剣山がばつの悪そうな顔をして言った。
「気にすることはないですぞ、犬上殿。やられるこいつが悪いのだ」
祖父が言った。

「私はまだまだでしたね」
「いや、すじはいいと思うぞ、経験地が不足しているがな」

そんな会話をしていると、年配の男が駆け込んできた。
「大変だ、鬼が!2人組みの鬼が村に!若いのが何人かやられた!」
「そうか・・・よし、わしを連れてけ」
「待てよ、あんたが行くことはないだろう」
鬼と戦いに行こうとしている祖父を止め、剣山が言った。
「だが、太郎は万全ではないんだ、私が行かなければ」
真剣な顔をして言う。
「俺がいるだろう?」
剣山が聞いた。
「村のものではない、お前に手を煩わせる気はない」
「なめるなよ、じいさん。俺が戦ってるのは人に感謝されるためじゃない、俺が強くなるためだ。あんたが俺の戦いにとやかく言わなくていい」
剣山がにやりと笑った。
「そうか、すまないな」
祖父もにやりと笑った。
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「おやじさん、もう少し長めのやつはないかい?」
木刀を眺めながら剣山が言った。
1日たって、初めのような硬い言葉遣いはなくなったようだ。
これが彼の素なのだろう。
「ああ、それしかないな、すまんね」
父が答えた。
「そうか、まぁこれでも十分だろう」
剣山はしょうがないか、といった表情で答えた。


「稽古だといっても本気で来いよ、小僧」
木刀を構えて、太郎と向き合った剣山が言った。
「小僧ではありません、太郎です。桃木太郎」
太郎は、少しいらだった言葉で返した。
「小僧は小僧だ、どうでもいい。それより早く打ってこい」
太郎のほうをにらんだまま剣山が言った。
(大きい、向かい合うと、ただでさえ大きいこの人が、その何倍にも見える)
そう太郎は思った。
「太郎、いつから旅に出るつもりだ?」
父が聞いた。
「明日1日は準備に当てて、明後日から家を出たいと思っています」
太郎が答えた。
「そうか」
少し間をおいた後、父が答えた。しかし、太郎はその顔に不安そうな表情が見て取れた。
「父上、どうして不安そうな顔をするのです?」
太郎が聞く。
「さっきは、あんなことを言ったが、私もお前の親、お前が心配なのだ。死んでくれるなよ」
父が暗い顔で言う。
「父上・・・。ならば、この刀に誓いましょう。必ず生きて戻ることを!」
太郎はそういって笑って見せた。
太郎は5歳ほどの時から剣術に興味を見せ、父に剣を教わっていた。

「もう、太郎には勝てんな」
父は、疲れた顔をして言った
「そのお年で私に勝たれたら、私はどうすればいいのですか」
私は笑った。
父を驚かすほどの才能を太郎は見せ、12歳のころには村の大人を負かした。そして父さえも。

17歳になり、私はある決心をした。
世間で騒がれている、鬼というものを倒すたびに出ることだ。
鬼は太郎の住む村にも、何度か訪れ、荒らしていった。
その鬼たちは、太郎の目には、人間とは別の生き物に見えた。

「父さん見てくださいな」
40~50歳くらいだろうか、少し年のいった女が言った。
「こ、これはいったい」
どうやら夫のようだのようだ。
2人はまるで信じられないような顔をして見詰め合っていた。
川で拾った桃を切ると、3歳くらいの男の子が入っていたのだ、無理もないだろう。


この夫婦は村のはずれに住んでいた。
夫は元侍で、今は引退し百姓を営んでいた。
夫婦仲はよかったが、子宝に恵まれず、年のため、もう子供は望めなかった。この夫婦は桃木夫婦と呼ばれていた


夫婦はこの子供が神様がつかわしてくれたものだと思った。
当然だ、桃の中に子供が入っているなど、ありえないのだから。
そして、この子供を自分たちの子供として育てていくことを決めた。

子供は3歳ほどといえど、自分のことを覚えてはいなかったようだ。
しかし、その分早く、夫婦を父母と認めたらしい。
父は笑顔をこぼしながら言った
「お前の名前は太郎だ。桃木太郎」
「も も の き た ろ う?」
子供は顔を傾けた。
「そう、太郎だよ。」
母は笑いながら、喜びの声を上げた。


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